若者は何を考えるべきか

昨日朝まで生テレビを見ててテーマと議論がやけにおもしろくて最後まで見入ってしまい、mixiボイスとかtwitterとかで発言してたらSonyとかパナソニックのやつも見てて、僕がベンチャー投資で、なんかそれぞれの業界のこととか色々と意見言い合ってて興味深かったし、色々と考えることが多かったのでたまにはこういう感じの、池田信夫もすなる記事というものを書いてみるなり。

朝まで生テレビ!10月テーマ
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/

相変わらず朝生のHPひどいな。ネット黎明期かよ。笑
まぁそれは置いといて、テーマは「若者に未来はあるか」というもの。どっからが若者でどっからが若者じゃないのか、みたいなとこはいまいちわからんとしても、パネラーの面々を見ると30歳前後の方々が若者側として話していたように思います。

なんか論点として興味深かったのは多数あって、果たして大企業がローリスクハイリターンの選択で、ベンチャーがハイリスクローリターンの概念は正しいのか、とか日本のベンチャーは一時期ホリエモンの時代とかは優秀なやつがいっぱい内定もらったり起業したりしたけど、メディアや野球球団のじいさん達が叩いたから結局減ってきたとか、DIの堀さんの「日本にはろくなベンチャーがないからVCもろくなとこに投資しない→だから日本ほどイージーに資金を集めることができる国はない」とか、途中森永卓郎「起業は2,3千万溜めるまでしちゃだめ。4,50で起業すればいいじゃないですか。」という発言にパネラーがあきれ返り、批判ではなく、誰かが「衝撃ですね」と一言言って場が白けかえるという公開処刑みたいなことが行われていたりした。笑

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進行としては、「若者論」「若者とは」みたいな感じでスタートしたのが、いきなり東工大教授の東さんが「若者論」なんてやっても意味ない、未来志向で話そうと提案し、いつの間にかベーシックインカムとか歳入、税率負担などの論点に流れていき、最後の方でベンチャー経営者の人や観客席が、「今日は政治の話なんですか?」とか「こんなこと話にきたのではない」つって苦言を呈すみたいな場面があって、ちょっと堀さんとかが申し訳なさそうな顔して終わる、みたいな感じだった。
ただ、どうも腑に落ちないというか、筋の通らんことのような感じがしたので書きながら考えてみる。

若者の意見を聞け

前述したように、ベーシックインカムから経済システムへ論点が流れつつあるときに、介護事業運営の若手経営者が「僕はそんな話をしにきたのではない、つまらない」みたいな発言したり、最後に観客席から「建設的に話が行われていない、前に進んでいない」「こういう話をされてがっかりだ」「メディアが答えを決めないで。論点に対してメリットデメリットをきちんと示して視聴者にどちらを支持しますか?っていう構成にしてほしい」→田原総一郎「今日がそれじゃん」みたいな発言&一蹴みたいなことしてたんだけど、ちょっと待てと。

そもそもベーシックインカムの話になった時だって、若者のヤル気云々→働かなくても死なない社会を望むか?それなら就職ランキングで高給な会社がランキングしつづけるけど、そういう福利厚生的なものは排除していきベーシックインカム的な支持をするべきだろう→みたいな流れからなわけで、別に若者論から逸脱してるとは到底思えない上に、てめえらが望んだ論点を政策まで落とし込む議論をしてんだろ?的な話と、そもそも問題は、若者側の経営者とかフリーライターのやつがベーシックインカムすら理解できてないことだろ。だいたい、竹中平蔵が云々とか政治家の名前が出てきたからって、それは政治の話しじゃねえ。経済論派が分かれてるからそういう議論になってるだけだ。

それでこんな話をしにきてない、つまらない、ってお前、まず怒る前に勉強不足の自分を恥じることから始めようや。それに東工大教授の東さんは、ベーシックインカムがあればある程度バイトしてたって、起業して失敗したって、とリスクをとりやすい社会と「ヤル気」とか若者が押し付けられるのを嫌がるという代物を排除する「性善説」に立って発言してくれているようにも、僕は感じたし、同時にそこには、ベーシックインカムなんてあったら共産みたいになっちゃうよ、みたいな性悪説的立場の反論も存在するわけで、別にそこはお前ら発言できる所だろう。
そこにしかも介護事業の経営者という、働くのがなかなか大変な事業を経営している人が来てて、雇用を創出してるんだから、そこでも新卒の不可逆性みたいなことだって先の論点で話せるじゃん。なんでだんまりなんだよ。
最終的にそういう発言で、大人側(?)の人達は黙って話しを聞いてくれていたけど、なんだかダダこねて大人な対応された感があってヒドく僕はなんだかなあという気分になったわけです。

朝生のアンケートで、「今の若者は幸福と思うか?」という質問の回答で6割が「不幸」って答えたり、言いたいことの1位に「若者の意見を聞け!」てのがきていて、DIの堀さんが「これが8割不満!ってもっと若者が怒ってる状態じゃないと良くならないよ」とすごい良いこと言ってくれていて、完全に子供と大人の構図みたいなのが成り立っているように感じた。

結局、そんなに意見聞いて欲しいなら、大人だって暇じゃないんだから

■ある程度的を得た提案・回答ができるようにする。
■そのためには最低限の経済システムを理解しておく。

みたいなことを理解して実行していかないと、いつまでも「大人は子供の事を聞かない」みたいなステレオタイプの意見を垂れ流してても何も変わらないぜ、ということが言いたい。
大人の人だってキチンとそういう時期を経て、勉強して今があるんだからそこに対して聞け聞け言って、言ったら苦笑いされるようではどうもこの先は明るくない気もする。
その点、市川市議会議員の高橋さんなんかは若手代表だったけど、堀さんに「市議会議員なんていらね」的な発言にも大人の対応して、論点も理解し、問題提起もし、意見も述べ、とフルに活躍していたように思います。まさにこういうことなんだと思ったり。

高橋亮
http://www.ryohey.net/

ただ僕は、だまって勉強して時期が来るまで意見を言うな、というのではなく、自分の分かる範囲で謙虚さを常に持ちながら勉強させてもらうという意識で納得できないことには「疑問を呈し続ける」ことが多いに重要であると思っています。その呈す質が高くなるほど意見は聞き入れられると信じてやまない。だから観客席で発言した人なんかは僕の1億倍くらいすばらしい人々だということですね。だらだら文句言ってすみません。

村を完全に直接民主制にする。

東浩紀さんってゆう、いきなり番組側が設定したテーマを一蹴した東京工大特任教授の方がいるんですが、その問題提起と意見がおもしろくて、今度本読んでみようと思いました。でその意見について書こうと思ったのですが、

東浩紀id:hazuma
http://www.hirokiazuma.com/

この記事のが分かりやすいから割愛する。笑

「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀SNS直接民主制」提案
http://www.j-cast.com/2009/10/24052476.html

簡単に言うと、直接民主制ってのは、間接民主制に比べてコミュニケーションコストとかが圧倒的に高いから、それをどうにかするために、政治家、という国民の代表を各区に分けて立てて、間接民主主義にしてる。てことは言い換えると政治家はコミュニケーションコストを安くする仕事。で、今はネットの出現によって劇的にコミュニケーションコストにが下がってるんだから、2万人くらいの村ならSNSで直民制とれるんじゃん?って話。

東さんはtwitterとかmixiを例えにしていたんだけど、これってソーシャルメディアマーケティングの仕組み使えばもっと容易にできたりするんじゃん?と思ったり、もっと他のビジネスチャンスだったりするのかなぁといろいろ巡らせながら見ていました。詳しくは記事を見てください。笑

ともかく、昨日の朝生はその無茶苦茶というか、「カオス(笑)」みたいなな感じが大変おもしろかったです。
ネガコメ書かないでください、ヤル気失うから。だって僕若者だし>< 笑