君に届け


後輩やら先輩やらが言っていて、何やら良いらしいというので後輩に借りて読んでみました。

あらすじ(Wikipedia

見た目が暗く周りからも「貞子」と呼ばれる女子高生・黒沼 爽子が、周囲の誤解を解き、友情・恋愛などを通して成長していく姿を描く。

この主人公を好きになるのがクラスの人気者で、爽やかイケメンボーイ風早君(写真左)
感想は、まぁおもろい。確かにおもろいし、珍しく続きが気になる。

ただ思うに

■これは脇役の千鶴と龍の漫画
だとボクは読んでて思う。気になるのはコッチ。
理由は単純で主人公の設定が現実離れしすぎて実感できずに
脇役のリアルな失恋の描写や関係の方が共感しやすいから、てこと。

恋愛系漫画はそれでいいと思う。

君に届け』は実績的にも、宝島社の『このマンガがすごい!』2008年版オンナ編の1位作品だし第32回講談社漫画賞を少女部門で受賞している名実とも揃った漫画であると言える。まぁスゲー個人的見解なのであれですが
ボクは『ハチミツとクローバー』のときも「あーこりゃ山田(脇役)の漫画だな」って思っていて。ちなみに『ハチミツとクローバー』は『このマンガがすごい!』2007年版オンナ編の1位作品。

思うに主人公に共感できるやつとか(ポイント毎に共感はあるかもだけど)相当すげーやつだとボクは思う。どんだけ恋愛してんねん、と。もう主人公の設定に無理があったり無茶苦茶なのはしょうがないと思うしむしろそうであってほしいと思う。そうでないと面白くない。


だからこそ、普通の恋愛を脇役に描写すると妙にそれがリアルに見えるというか描けるんだとボクは思う。
そしてそれが共感も生むし、面白い。だから気になる。


そのリアルな描写と主人公絡みのありえなさのバランスがいいと相対的に良い漫画という評価になるのかと読んでて感じました。
ひとまずいいすよ。この漫画。おススメ。