じいちゃんと福沢諭吉

先日実家の山口に帰省してきました。
ボクが5歳くらいの時に両親は離婚しているので昔から
比較的おじいちゃんおばあちゃんにお世話になることが多く
この帰省中もおじいちゃんおばあちゃん家にも泊まったりしました。
基本的に泊まる時は2階の奥の部屋。ここは母親が子供の頃から使っていた部屋です。
小学校に入る前からこの部屋に何回も泊まったことがあり
そのたびに壁に何か貼ってるなーって思ってたんですが今回初めてしっかり見ました。


福沢諭吉訓でした。

一.世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことである
一.世の中で一番みじめなことは教養のないことである
一.世の中で一番寂しいことは仕事のないことである
一.世の中で一番みにくいことは他人の生活をうらやむことである
一.世の中で一番尊いことは人のために奉仕して決して恩に着せないことである
一.世の中で一番美しいことはすべてのものに愛情を持つことである
一.世の中で一番悲しいことはうそをつくことである


まぁこれだけなら「諭吉はさすが万札だけあるよなー」とか
学問のすすめ読もうかなー」とか思うんだろうけど。
隔世遺伝(というものがあるのかは知らないが)しているはずのボクには
なんだかとても感慨深いものがありました。
どう考えても母親の感じではなく絶対的にじいちゃんが貼ったことは間違いないんだよな。しかも多分勝手に。
で、母親もじいちゃんに逆らえないし、そこまで嫌なもんじゃないからまぁいいか的保存がなされたんだと思うんだな。
それくらいは見てればわかるし、親子だし、隔世遺伝だし、みたいな。
俺のじいちゃんってまさにこの「福沢諭吉訓」みたいな人で
彼の生き様というか潔さみたいなのがボクの心を激しくつかんだ感じがして
同時に自分の未熟さを思い知らされたりもした。
ビジネスだの、アカデミックだの、インターンだの、自分達がさも時代の最先端の方を
走っているみたいな感覚に陥るけど、地に足つけて家族を養うことがどれだけ大変なことかをこれを通して感じたというか。


すげーよ。じいちゃん。ばあちゃん。
就活をしてると余計感じる。ちゃんと生きるって大変なことなんだな。