僕とキネシオテープ
※これは実話です。
今や昔、私が中学３年の剣道小僧だった頃である。
私の出身の県では中学時代は３つ県チャンピオンのタイトルを獲る機会があった。（高校では５、６回ある）
１つ目は代が変わってすぐの新人戦、２つ目は夏に行われる選手権大会（いわゆる全国予選）、そして３つ目は秋季県体（各市の選抜チーム）である。私のチームは（僕副将だった）１つ目、２つ目と県チャンピオンのタイトルを確実に獲り、中学３年間の集大成として秋季県体のタイトルを獲りにいった。過去、私の中学は県下でも元々かなり強い中学だったが、タイトルを３つとったことはないと言う。私達の代はその三冠を獲る初代になるかもしれないという予想の筆頭だった。
努力の甲斐もあり、市の選抜メンバーにも選ばれ、最終日もスタメンとして全試合に出場することになった私は、最終日の朝の稽古もかなりの集中力を持って行っていた。その日の朝は、試合形式の稽古をかなり重点的に行う練習メニューで、私は何回目かの相手交代で選抜メンバー先鋒のＨ田に当たった。彼は私の１つ下の学年だが選抜メンバーに選ばれた兵で、私より20センチ以上背は低かった。しかしその小柄な体を生かしたスピードと、力強い剣道で観客を沸かせる存在だった。
私は当時、相手が打ってきた技を交し胴を切る、抜き胴という技を得意としており、その日の練習でも何本か使っていた。
そしてＨ田である。Ｈ田は小柄ながら大胆に面に飛び込むことができる。
私とＨ田は対峙した。私はＨ田の攻め込んでくる瞬間に面に飛び込んでくることを見切った。そして瞬間的に20センチ以上下にある胴を身をかがめて胴を切っ・・・
ヽ(゜▽、゜)ノ
私の左肩甲骨に沿って付いている筋が完全に逝った。
ギュンッ！って筋が伸びた。
痛すぎて息ができない。練習の途中で面を外す私。うなだれる私。先生に氷で肩冷やされる私。残念な私。
ちなみにその後の試合にはなんとか出た。決勝までは全勝したんだけど決勝で俺が負けて流れとまってなんか負けた。
みんなスマソｗｗｗ
−そして７年の時がすぎた−
あの傷はまだ時々痛む。それでも１年に１回かその程度だ。
痛む日はあまりいい日ではないと割り切っておとなしくしているくらいでうまく付き合えていた。
最近は疲れが溜まっている成果１ヶ月に１度くらい痛くなる。
でもまぁこれぐらいの痛みだ。生活に支障はでない。そう思っていた。
その日は就活生のグループディスカッションの練習とアドバイスを行うために学校に向かっていた。
最近買ったお気に入りのトートバッグを右肩にかけて。
そしてすがすがしい朝に乾杯しようとバッグから水を出そうと左手を伸ばした時だった。
ヽ(゜▽、゜)ノ
私の左肩甲骨に沿って付いている筋が完全に逝った。
ギュンッ！って筋が伸びた。
水取り出す動作でｗｗｗ 自分くだらねえｗｗｗ
痛すぎるなんてレベルじゃない。初めて痛めた時の5倍くらい痛い。息ができない。
「何故･･･今のタイミングなんだ･･･一日の始まりだぞ･･･ｸﾞｸﾞｸﾞ･･･」
迷う、このまま大学へ行くべきかうずくまるべきか。大学では６人が私を待っている。しかもすでにちょっと遅刻気味だ（ｫｲ）私は大学へ向かうことにした。
痛い。痛みが尋常ではない。痛てえと声が出る。痛すぎて笑けてくる。
途中歩くと振動で痛くて体が硬直する。何回も休憩する。脂汗が尋常じゃなくなる。
後輩から電話がかかってくる。
どう考えても話せる感じじゃねえ。
話す。話せない。「うん」とかが精一杯。場所に到着する。顔が３秒に１回ゆがむ。
そこから約２時間。久々に地獄を味わう。
その後サークルの飲み会。
絶対無理（・∀・）
家に帰ることにした。飲み会まではあと１時間半ある。
横になれば少しは回復するかもしれない。
そう考え横になると、痛い。むしろ体重が変にかかったり腕動かすと余計痛い。あげく寝返り＆起き上がることが不可能になる。ひっくり返った小金虫状態である。いや、むしろ手足バタバタ動かせないのでそれ以下だ。
そして俺の格好はティーシャツにパンツ一枚。
やばい、どう考えても助け呼べねえ。
そこから30分かけて起き上がることに成功し、後輩に休みのメールを打ち、Google先生に近くの接骨院を教えてもらい、電話。奇跡的にまだやってる病院がある！そこから鬼の形相で着替え＆徒歩で病院へ。もちろんその間の地獄レベルは言うまでもない。
先生「あーこれ痛いよねえ（俺の腕をグングン動かす）」
俺「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛（ry」
先生「これ、ぎっくり腰ならぬ、ぎっくり背中になってるね」
えヽ(゜▽、゜)ノ？
マッサージと振動する機械みたいなやつで治療を受け、久々にキネシオテープ（筋肉の働き補助みたいなテープ）とシップをべたべた貼られて、しばらく通院するように言われて終了。でも痛さはヤバイが当初ほどではない。すごい。接骨院すごい。
どうやら一度痛めてクセになってるうえに、肩と首がガッチガチらしい。PCとの距離とか、イスの高さとか、緊張とか、天候とか様々なものが重なってなったらしい。
ということで、マッサージってのはけっこう大事ですよ皆さん、というお話。
みんなも僕みたいにならないように気をつけてね（・ω・）
余談だが、キネシオテープ背中に貼られてる時に、高校時代、キネシオテープの専門家みたいな先生が試合前になると貼りに来てくれてたんだけど（筋肉補強とか痛み緩和のやり方教えてくれたりする）その先生が、女子に貼る時、不必要に体触りまくるのでマジ嫌がられているらしいという噂（実話らしいが）があったなと思い出した。
どーでもいいなｗｗｗ
「症例別」キネシオテーピング完全マニュアル―痛み、障害がなくなる驚異のテープ療法posted with amazlet at 09.11.05
